ロードバイク初心者は、もしかしたら一度は聞いたことがあるかもしれない「富士ヒルクライム」。
富士ヒルクライムは、富士山のふもとから24kmの坂道を5合目まで駆け上がるレースで初心者向けの大会といわれています。
大会にはどうやって出場するの?練習・トレーニング方法は?持ち物は?
これから富士ヒルクライムを目指す初心者に向けたガイド記事になっています。
ぜひ参考にしてみてください。
富士ヒルクライムとは?
富士ヒルクライムとは、富士山の麓から五合目まで「富士スバルライン」を駆け上がるヒルクライムレース。
今まで15回開催され、富士ヒルクライム2019は16回目の開催になります。
年々参加者は増えており、前回は約10,000人がエントリーしています。
また、過去には片山右京さん、小島よしおさん、安田大サーカスの団長安田さんなど、錚々たるメンバーが有名人枠として参加しており、2018年は応援にスピードスケートの菊池彩花選手がゲスト参加していました。
初心者でも参加できるヒルクライムレースとして有名で、最高齢の参加者は75歳です。
富士ヒルクライムのコースは?
標高差1,270m、平均斜度5.2%、最大斜度7.8%の総距離25km(計測部分は24km)のコース。
は斜度2~3%の場所もあり、比較的ヒルクライム初心者でも参加できる大会です。
ただし、標高差があることから、天気や気温の移り変わりが激しく、体調管理、防寒対策を万全にする必要はあります。
大会に出場しない人も楽しめる
大会前日・当日には、自転車の著名人によるトークショーと自転車メーカーや関連企業の出店もあり、フェスさながらの雰囲気。
露店も出ており、大会に出場しない人も楽しめるようになっています。
大会当日は、山梨名物の吉田うどんが無料で振る舞われます。
タイムによってもらえるグッズが変わる
エントリーを済ませた時点で、パンフレットとグッズをもらえます。
また、完走した証として、参加賞である「フィニッシャーリング」をもらえます。
これはブルー、ブロンズ、シルバー、ゴールドとタイムによって色分けされています。
富士ヒルクライムの完走平均タイムは?
富士ヒルクライムの公式ホームページによると、1時間49分と書いてありますが、これは上位選手が押し上げているので、実際、初心者の平均タイムは2時間〜2時間30分位になるかと思います。
制限時間は3時間10分で、これを下回るとDNF(Do Not Finish)扱いになりタイムは記録されません。
富士ヒルクライム2018のリザルトに関しては、こちらをご覧ください。
ランクの基準・ボーダーライン
上でも書きましたが、富士ヒルクライムにはタイムによってランクが付与されます。
ランクの基準ですが、以下のようになります。
ブロンズ・・・90分以内
シルバー・・・75分以内
ゴールド・・・65分以内
ブロンズ以上は約32%、シルバーは約8%、ゴールドが1%ということで、ブロンズに入れば中級者くらい、シルバーに入れば上級者、ゴールドは優勝者候補と考えても良いでしょう。
ちなみに、シルバーの75分をクリアするには、最低でも平均15km/hをキープする必要があることから、クリアするには相当な練習が必要なことが伺えます。
過去の優勝者の平均タイム
優勝者の平均タイムですが、以下のようになります。
2014年:本柳隆志さん・・・61分
2015年:中村龍太郎・・・59分
2016年:森本誠・・・58分
2017年:兼松大和・・・58分
富士ヒルクライムではどんな練習をすればよい?
ここでは、ロード初心者で富士ヒルクライムに出場した筆者が実際に行ったトレーニングを紹介します。
ロングライド+峠越え
富士ヒルクライムは、走行距離で言えば30km弱とそこまで長くありません。
まずは、ロングライドを繰り返してスタミナをつけましょう。
最もベストなのがロングライド+峠越えです。
できれば、輪行せずに行うのがベターです。
長距離で足のスタミナが削られた状態で峠を登ることになるので、かなりのトレーニングになります。
おすすめのコースは尾根幹線道路〜大垂水峠〜相模湖〜津久井湖です。
これなら、110kmのロングライドと峠を両方堪能できます。
V字坂トレーニング
V字坂は、ギアの切替のタイミングや戦略を学ぶのに絶好のコースです。
富士ヒルクライムのコースは、ゆるい坂、急な坂など、色々な坂が登場し、瞬時にギアで対応することになります。
コースに応じてギアを調整し、疲れないベストな状態で走るようになるには、斜度が変化するV字がまずおすすめ。
尾根幹線道路も十分トレーニングになりますし、本格的なコースを選びたいなら、東伊豆や筑波山がおすすめです。
富士ヒルクライムに必要な持ち物・注意点
富士ヒルクライムは、初心者向きの大会とはいえ、準備をしないと当日つらい状態で迎えることになるので、必ず今から書く持ち物、注意点を忘れずに。
前日エントリーが必須
エントリーは前日が基本です。
前日に大会に必要なゼッケンや記録バングルをもらうので、必ず前日に宿をとりましょう。
予約が遅いと、大会スタート地点から離れてしまうので注意です。
寒暖差に注意
6月だと、快晴の日は半袖で十分ですが、5合目は麓と比べると15度くらいの差があります。
雨が降っていたら、体感温度は氷点下にもなります。
試合前に荷物運び専用の輸送車が来るので、下山用の上着としてウィンドブレーカー、首周りの防寒としてネックウォーマー、また雨が降っても良いように着替えも入れておくとベストです。
6時には出発してしまうので、早めに現地に到着しておきましょう。
前日はいつもより多めに食事をとろう
富士ヒルクライムは体力的にもかなりきついです。
天候、体重、ケイデンス量によって変わりますが、おおよそ1000kcal以上消費します。
エネルギー不足のまま漕ぎ続けると、ハンガーノックになって走行不能になる、気を失って最悪の場合は転倒や怪我につながりかねないので、必ず多めに食べておきましょう。
富士ヒルクライムの応援用のバスは朝早い
参加者の方を応援する場合、コースの途中で応援はできません。
レース開始前に出る応援バスに乗り5合目まで行く必要があります。
応援バスは6時15分ごろにふもとを出発するので、前日入りが必須になります。
まとめ
富士ヒルクライムでは、当日のレースはもちろん、前日のトークショーやフードコーナーもあり、そちらも思う存分楽しめます。
あまり、レースだからと緊張せず、楽しむ気持ちで臨みましょう!
2019年のエントリーは、3月1日の20時から!
詳しくはホームページで確認してください。
公式ホームページ