肩こりや腰痛といった身体のさまざまな痛みには筋膜が関係していることが最近認知されてきています。私たちの身体は筋肉を覆っている筋膜で全身が繋がっていて、筋膜の一部が固くなると、さまざまな部位に干渉し、痛みを引き起こします。そこで今回は、筋膜はがしに効果のあるグリッドフォームローラーをご紹介します。
グリッドフォームローラーを使って筋膜はがし?!
グリッドフォームローラーは長さ30cmのコンパクトサイズで持ち運びも楽々です。空洞の中心部分は硬いABS樹脂構造なので、体をしっかりと安定させることができます。グリッドフォームローラーを使って、トレーニングをすると、マッサージセラピストに施術してもらっているような感覚でセルフマッサージができ、筋膜を緩めることができます。
グリッドフォームローラーの表面は、人の手のような独特な凹凸が施されていて、筋肉の奥まで心地よい刺激が伝わる構造になっています。コアトレーニングにも最適なツールです。運動前や運動後にグリッドフォームローラーで筋膜リリースを行うと、正常な筋の状態に戻り、本来の力を発揮できます。
出典:グリッドフォームローラー | トリガーポイント? 公式サイト
どうやって筋膜リリースを行えばよいのでしょうか?ポイントは?
筋膜リリースとは単なるマッサージではありません。筋膜は組織の深い所まで走行しているため、何らかの原因で固まっている部位があります。硬い筋膜には、圧をかけて緩める筋膜リリースを行わなければなりません。
筋膜中の固まったところ、つまりトリガーポイントは、そのほかの場所に別の痛みを引き起こします。トリガーは引き金という意味ですから、痛みの引き金となる部分がトリガーポイントという意味合いになります。硬い部位はリリースを行っているときに、痛みを伴います。
痛みを強く感じる部位は軽めのリリースから始め、徐々に慣れるようにしましょう。
筋膜リリースのポイントは次の4つです。
1.筋膜の深層部まで到達するように、圧は深めに!
2.圧をかけながら、同時に深呼吸
3.筋繊維の方向に合わせて、ゆっくりストローク
4.隣の筋膜や筋繊維の拘縮部位もリリース。その際、横にずらすようにすることがポイント!
筋膜リリースによる効果とストレッチとの違い
筋膜リリースを行うと、つぎのような効果が期待できます。
1.リンパの流れが良くなり、血液循環も改善される
2.可動範囲がひろがり、怪我の防止、パフォーマンスの向上につながる
3. 姿勢が改善されると、腰のハリも改善され、腰痛の解消に繋がる
4.トレーニング効果が上がる
筋膜はストレッチでも緩まりますが、ストレッチは筋肉が縮まり硬くなっている状態のときに行います。しかし、ストレッチは筋肉を伸ばすことはできても、すでに伸びてしまっている筋肉には効果がありません。
さらに、筋肉は筋が伸びている状態でも硬くなる性質があるのです。筋肉リリースは、この伸びて硬くなっている筋肉にとりわけ効果を発揮します。ストレッチは硬く縮んでしまった筋肉にのみ有効であり、筋肉の縮んでいる部分、また筋肉の伸びている部分の両方に有効な方法が筋肉リリースです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?肩こりや腰痛などに悩まされてきて、さまざまなケア方法を試みても改善されなかった方は、筋膜のどこかの部位が硬くなっているのかもしれません。筋膜のリリースというまったく新しいケア方法で、今までの身体に起こる原因のわからないさまざまな痛みも解消されるかもしれませんね。