ロードバイクで長距離や峠越え、ヒルクライムをしばらくこなすと訪れる壁が「手離し運転」。
ドリンクホルダーから飲み物を取る時、後ろのウェアポケットから補給食を取る時、長距離ライドには必須のスキルです。
「両手離し」ができるコツをポイントにまとめてご紹介します。
「両手離し」運転はいつ使う?
筆者自身も、両手離し運転なんて危険な真似する必要ないのでは?と思っていたのですが、もし100kmを超えるロングライドをする方は、途中で水分補給や食料を運転中に摂るので、片手離し、状況によっては両手離しができた方がより効率的に休憩をしながら移動ができます。
大会に出場する場合は、ドリンクホルダーを取る、補給食を取る、その仕草でタイムや順位が決まるため、もし本格的にロードバイクをされている方は必須のスキルになります。
ロードバイクで「両手離し」ができない原因
両手離しの運転ができない場合、おおよそ以下の4つが原因に挙げられます。
重心がハンドルに寄っている
最も多いのがこれです。
両手離しは、重心の位置にかかっています。
重心が後ろにあり、体感が安定していると、両手を離してもバランスを崩さずに進むことができますが、重心が前にかかっていると、ハンドルを離した途端、グラグラとなってバランスが悪くなります。
まっすぐ走れていない
これは、筆者もそうなのですが、重心が前にかかっているために、ペダルを踏み込む時にハンドルがぐらつき、少し蛇行気味に走ってしまうのです。
恐怖心からハンドルを強く握っている
ロードバイクを初めて間もない方は特にこの傾向が強いです。「両手離しをしたら転ぶ」「ハンドルを強く握らないと不安定になる」と思い込んで、恐怖心からハンドルを強く握っている場合が多いです。
ハンドルを強く握ると、肩から手にかけて力が入るため、ロングライドでは非常に体力が消耗しやすく、上半身が筋肉疲労を起こしやすいです。
自分に合ったサドルの位置になっていない(高さ、傾き)
サドルが自分の体格や背丈に合っていない高さ・傾きになっていないと、バランスがとれず、両手離しがしにくくなります。
いろいろな位置に調整しながら、合っているサドルの位置・傾きをチェックしましょう。
両手離し運転のポイント
両手離しの運転を上達させるには、とにかく乗ることが大切ですが、いくつかポイントを抑えておくと、効率的に両手離し運転を習得できます。
スピードは15km以上をキープ
最初は怖いかもしれませんが、ゆっくりだと途中で止まってしまい、落車の原因にもなり非常に危険です。
15kmくらいをベースに手離し運転を慣らしていきます。
最初は片手離しから始めよう
「重心の位置」が大切
「両手離し」というと、バランスが大事と思いがちですが、重心の位置が肝心です。
ロードバイクでふらつく方は、重心が腕や手など前の方に来ているからです。
下の画像に引いた赤線の「腰のあたり」に重心を置くようにしましょう。
重心を後ろにし、サドルを挟む感じで、手や腕はただ添えているだけという感覚に慣れることが大切です。
ビンディングシューズは履かずに練習しよう
いきなり、ビンディングシューズで両手離しはハードルが高いです。
転倒の危険もあるので、最初はビンディングペタル上でも滑らない運動靴で練習しましょう。
まとめ
ロードバイクで手放し運転ができるようになると、つい試してみたくなりますが、あくまで水分や食べ物の補給など、必要最低限の時に使いましょう。
日常的な自転車の手離し運転は、道交法では危険運転にあたり、違反にあたります。
接触して相手を怪我をさせてしまうと、罰則対象になるのでくれぐれも使い時には注意しましょう。