eスポーツ(esports)って知っていますか?
その名の通り「エレクトロニック・スポーツ」の略で、パソコン等電子機器を使い、スポーツ、競技、ゲームなどを行うもの全般を指し、今後はオリンピックの種目に追加されると言われています。
eスポーツの魅力とは?eスポーツはどんな種類があるのか?分かりやすく解説していきます。
eスポーツ(esports)とは?
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームが誕生した1980年ごろから普及し始めました。
日本語で「電子競技」と呼ばれることがあります。
ちなみに、パソコンだけでなくスマホアプリで行われるゲームもeスポーツに含まれます。
海外では、1990年代後半には賞金付きのeスポーツの大会が開催されるようになりましたが、日本はeスポーツ未承認国のため、ようやくここ4〜5年で賞金付きの大会が開催される程度です。
eスポーツは日本では流行らない!?
よくeスポーツが日本では流行らないといわれることがありますが、これは「賭博罪」などの法的規制により、賞金付きの大会を開催するハードルが高く、eスポーツの活動が制限されるためです。
ただ、日本でもeスポーツ連合が日本オリンピック委員会に加入する、各ゲーム会社が大会を実施するなど徐々にeスポーツ業界も盛り上がりつつあります。
eスポーツ(esports)の条件
eスポーツ(esports)としてプレイされるゲームとそうでないゲームには、どんな違いがあるのでしょうか?
一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)によれば、以下のように定義されています。
・ゲームとして3ヶ月以上の運営・販売実績がある
・今後もeスポーツとしての大会を運営する予定がある
・eスポーツとしての大会の工業製が認められる
eスポーツ(esports)の種類
eスポーツと呼ばれるものはさまざまありますが、大きく分けると以下の9つに分類できます。
eスポーツ(esports)の種類①シューティング
銃でターゲットをシューティングし、ミッションをクリアしていくゲーム。
シューティングは、さらに「FPS」と「TPS」と呼ばれるジャンルに分かれています。
FPS(ファーストパーソンシューティング)
ファーストパーソン・シューター(First-Person Shooter)の略で、主人公の目線からプレイする一人称視点の3Dアクションシューティングゲームのことを指します。
始まりは1992年の「Wolfenstein 3D」と言われており、そこから現在までFPSは不動の人気を誇るゲームカテゴリになっています。
日本国内で最初にFPSがヒットしたのは、1997年に発売された「ゴールデンアイ007」で、800万以上のセールスを叩き出しました。
・『BattleField(バトルフィールド)』シリーズ
・『Call of Duty(コール オブ デューティー)』シリーズ
・『OVERWATCH(オーバーウォッチ)』シリーズ
TPS(サードパーソンシューティング)
「サードパーソン・シューティングゲーム(Third Person Shooting game)」の略で、FPSと違い、第三者視点から主人公を見ながらゲームが展開されます。
TPSだと、Fortnite(フォートナイト)が有名です。
FPSに比べると臨場感には劣るものの、状況を把握しやすいというメリットがあります。
・World of Tanks
・World of Warships
・PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS
・Fortnite(フォートナイト)
・荒野行動
・Splatoon
eスポーツ(esports)の種類②RTS(リアルタイムストラテジー)
RTS(リアルタイムストラテジー)とは、リアルタイムに戦略を考え、攻め込んで倒すゲームのこと。
戦略ゲームとして「信長の野望」がありますが、このターン制をリアルタイム版にしたのがRTSです。
・StarCraft Ⅱ
・Age of Empireシリーズ
eスポーツ(esports)の種類③MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)
Multiplayer Online Battle Arena(マルチプレイヤー・オンライン・バトル・アリーナ)の略で、複数のプレイヤーと協力し、敵を倒すゲームです。
RTSとやや似ていますが、RTSは1人のプレイヤーが1つの陣営を担当し、複数のキャラクターを操作するのに対し、MOBAは全部のプレイヤーが二手に分かれ、陣営としての勝利を目指すのが特徴です。
元々は、RTSの一つのジャンルでしたが、そこから派生して出来上がったと言われています。
・Dota 2
・DotA Allstars
・League of Legends
・Heroes of the Storm
・Vainglory
・LORD of VERMILION ARENA
eスポーツ(esports)の種類④格闘ゲーム
文字通り、プレイヤー同士が操作するキャラクター同士が戦う対戦格闘ゲーム。
複数対複数で格闘するものもあります。
「鉄拳」「スマッシュブラザーズ」「ストリートファイターズ」など、日本人にも馴染みのあるタイトルが多いです。
・ストリートファイターシリーズ
・GUILTY GEARシリーズ
・鉄拳シリーズ
・DEAD OR ALIVEシリーズ
eスポーツ(esports)の種類⑤スポーツゲーム
本格的なスポーツの感覚な味わえるシミュレーションゲーム。
「SPG」と略されて呼ばれることもあります。
スポーツのルールそのままにプレイできるので、あまりゲームに馴染みのない方でもすぐに始めることができます。
最近は球技だけでなく、レース系ゲームもタイトルに追加されており、注目のゲームカテゴリの一つです。
・WRC7
・ウイニングイレブンシリーズ
・実況パワフルプロ野球
eスポーツ(esports)の種類⑥パズルゲーム
日本人には昔から馴染みのある「ぷよぷよ」や「テトリス」はもちろん、最近だと「LINEディズニー ツムツム」「パズル&ドラゴンズ(通称パズドラ)」がパズルゲームに該当します。
2018年10月には、「ぷよぷよeスポーツ」が発売され、本格的にパズルゲームもeスポーツに参入する様相を見せています。
・ぷよぷよ
・LINEディズニー ツムツム
・パズル&ドラゴンズ
eスポーツ(esports)の種類⑦OCG
OCGとは、オンラインカードゲーム(Online Card Game)の略で、カードを使い対戦相手と勝敗を決めるゲームのこと。
古くは、「マジック・ザ・ギャザリング」や「遊戯王」ですが、今のOCGはよりルールも多様化、ストーリー形式になっていたりと、複雑になっています。
代表的なのが「Shadowverse(シャドウバース)」です。
各地でさまざまな大会も行われており、eスポーツの中でも盛り上がっている種目の一つです。
・Shadowverse(シャドウバース)
・ハースストーン(Hearthstone
eスポーツ(esports)の種類⑧音楽ゲーム
音楽ゲーム、通称”音ゲー”。
まだまだ、eスポーツとしての認知は低いですが、今年「いろはにぽぺと」がeSports実業団において、音楽ゲーム部門を設立し、eスポーツへの本格参入が期待できそうです。
ちなみに、2019年1月時点の募集タイトルは「BEATMANIA(ビートマニア)」「太鼓の達人」「GROOVE COASTER(グルーヴコースター)」等だそうです。
・BEATMANIA(ビートマニア)
・太鼓の達人
・GROOVE COASTER(グルーヴコースター)
eスポーツ(esports)の種類⑨MMORPG
「Massively Multiplayer Online Role-Playing Game(マッシブリー・マルチプレイヤー・オンライン・ロール・プレイング・ゲーム)」の略で、大多数同時参加型オンラインRPGゲームのことを指します。
Final FantasyⅪが代表的なゲームタイトルです。
通常のRPGと異なり、時間が常に流れている状態になるため、電源を落としてセーブした状態に戻すことができないところです。
より複雑にリアルタイムにロールプレイングしていく面白さが味わえます。
MMORPGは、他の種目に比べるとeスポーツへ本格参入していませんが、BladeAndSoul(ブレイドアンドソウル)は、賞金付き大会も開催しています。
・ファイナルファンタジー
・ラグナロクオンライン
・BladeAndSoul(ブレイドアンドソウル)
まとめ|eスポーツ(esports)の種類
eスポーツは、まだまだ伸びしろがある新しい競技で、これからジャンル・種類分けが精査されていくものと思います。
日々IT技術の進化とともに、面白いeスポーツも次々に登場しているので、今後も目が離せません!