数年前に人気に火がついたラグビー。
「いまだルールがわからない……」という方も多いのではないでしょうか?
しかし、これからラグビーを本格的に観戦する、実際にプレーを始める方が覚えるべきことはそれほど多くはありません。
ということで、この記事ではラグビー初心者の方が、簡単にラグビーの大まかな全貌がわかるように解説していきます。
ラグビーの基本ルール
経験のある方以外には、あまり馴染みのないラグビー。
「ラグビーのルールって難しい…」と思ってはいませんか?
たしかにラグビー公式のルールブックは分厚いですが、実際にラグビーを始める、または観戦しようとする場合、知っておくべきルールはそれほど多くありません。
念頭に置いて欲しいのは、ラグビーは「紳士のスポーツ」ということです。
プレー中やプレー後も、紳士的な振る舞いが求められます。
前にパスを出せない
ラグビーではボールを前にパスすることはできません。
横か後ろにパスをするのが基本です。もし、前にパスをしてしまうと、後述するスローフォワードという反則が切られます。
ラグビーは1チーム何人でやるの?
一番スタンダードなラグビーは1チーム15人で行います。
ポジション分けはありますが、全員で攻撃と守備を行います。
7人制や9人制のこともあります。
得点の種類(チャンス)はたくさんある
ラグビーの得点方法は何度か変更があり、現在に至ります。
なんといっても特徴は豊富なチャンスです。「どんな場面や場所からも得点が取れる可能性がある」、それもラグビーの魅力の一つです。
高校ラグビーと大学ラグビーの違い【ルール・時間など】
実は高校ラグビーと大学ラグビーには違いがいくつかあります。
まず大きく違うのが選手の体格です。高校生は成長期の選手が多く、完全に身体が仕上がっていません。
そのため、試合中に頭を守る「ヘッドキャップ」の着用が義務付けられています。
また、肩などを守る「プロテクター」を着用させる学校も多いそうです。
その点、大学生は身体も仕上がり、防具類の着用は義務付けられていません。
その他プレールールに関してもさまざまな違いがありますが、特に「試合時間」が大きな違う点ではないでしょうか。
高校ラグビーは、前後半30分のところ、大学ラグビーでは前後半40分と、合計20分もプレータイムが変わってきます。
このようにタックルなど体を強くぶつけ合うことが多いラグビーだからこそ、若いプレイヤーを守るような「紳士的な」ルールになっています。
ラグビーのポジション
ラグビーのポジションは大きく分けて「FW(フォワード)」と「BK(バックス)」の二種類があります。さらにその中で次のようにわかれます。
FW(フォワード)
PR(プロップ)
スクラムで重要ポジション。
1番前でスクラムを組み、相手との押し合いに勝つ必要があります。筋力に自信がある人におすすめ。
HO(フッカー)
スクラムではボールを足で自チーム側へ誘導します。
ラインアウト時にはスローインを任されます。
LO(ロック)
プロップとフッカーの後ろでスクラムを支えます。長身の選手がこなすことが多い。
FL(フランカー)
スクラムでは後方支援、それ以外では走り回ったりタックルでボールをどんどん狙いにいく役割です。
No.8(ナンバーエイト)
FWをまとめるポジションです。高い能力を求められるオールラウンダー的ポジション。
BK(バックス)
SH(スクラムハーフ)
スクラム時にボールをスクラムへ供給します。ボールコントロールや判断力が必要な重要なポジションです。
SO(スタンドオフ)
バックスをまとめる司令塔。攻撃の起点として活躍できる、ルールをしっかりと理解するラグビーIQとオフェンス力が求められます。
WTB(ウイング)
主にトライを決めることが求められます。スピードと俊敏性があるとベター。
CTB(センター)
バックス側でのオールラウンダー。総合的に高い能力が求められます。
FB(フルバック)
最後尾のポジション。ディフェンスでは最後の砦、またアタックではキック能力が求められます。
ラグビーの基本プレー
ラグビーの基本プレーをご紹介します。
タックル
ボールを持った選手にぶつかり、相手を倒すプレーです。
肩よりも上でタックルする(ハイタックル)、ボールを持っていない選手へのタックル(ノーボールタックル)は反則プレーとみなされ、相手ボールになります。
キック
キックして、ボールを前に進めるプレー。状況によって、直接ゴールを狙える時と狙えない時があります。
モール
立っている状態で持っているボールを奪い合うプレー。
ラック
モールとは違い、地面にあるボールを奪い合うプレー。
スクラム
反則があった場合や、モールやラックが長く続いた時に移行します。
各チームのフォワード8人が組み合ってボールを奪い合います。
ラグビーで得点をとるには?
ラグビーで特に有名な得点プレーが、みなさんご存知の「トライ」。
しかし、その他にも得点を狙えるプレーはいくつかあります。
トライ(5点)
相手のインゴール(ゴールラインより外側)の地面についているボールに触れると得点が得られます。
コンバージョンゴール(2点)
トライのあとの追加得点チャンス。
定められた範囲の中からボールをキックし、クロスバー(H)の上側、両サイドのバーよりも内側を通過すると得点が入ります。
ペナルティゴール(3点)
相手の反則によって、ペナルティキックが与えられ、コンバージョンゴールと同じく、バーの内側を通過すれば得点になります。
ドロップゴール(3点)
プレー中にボールをワンバウンドさせてからキックを行い、コンバージョン・ペナルティキックと同様にバーの内側を通過すれば得点としてカウントされます。
反則のルール
反則ルールは細かく分けるといくつか種類があります。
ここでは、代表的なものをピックアップしてご紹介します。
スローフォワード
前方に向かってパスを出した時に取られる反則のこと。
ノックオン
スローフォワードのように故意でなくとも、手や腕に当たって前方にボールが落ちた時に取られる反則のこと。
オブストラクション
ボールを持っていない相手を妨害する反則プレー。オブストラクションが取られると、相手のペナルティキックから再開します。
ピックアップ
スクラム中にボールを手で拾うと反則になります。スクラム内のボールは足で掻き出す必要があります。
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まとめ
2019年はラグビーワールドカップの開催の年。
本日紹介した基本ルールを覚えれば、さらにラグビーの観戦が楽しくなること間違いなし!
ぜひ、本日の内容を参考にしてみてください。