ハンドボールは、バスケットとサッカーを組み合わせたような競技で、7人2組でボールを投げたりシュートしたりして勝敗を決めます。
今回は、このハンドボールのポジションや役割、適性について書いていきます。
ハンドボールのポジションは全部でいくつある?
ハンドボールのポジションは全部で7つ(6人のコートプレイヤーと1人のゴールキーパー)です。
同時に出場できるプレイヤーも7人となっています。
ハンドボールには、オフェンスのポジションやディフェンスのポジションといった概念はなく、全員が(キーパーは必要に応じて)オフェンスとディフェンスに参加するのが特徴です。
各ポジションにはそれぞれ役割があるので、自分の能力とポジションの適性をあわせて決める必要があります。
各ポジションの役割と適性
センターバック(CB)
センターバックの基本的な位置は、ゴールから真正面の最も遠い場所です。
この位置から全体を把握しながらオフェンスを組み立てる、いわゆる司令塔の役割を担います。
ハンドボールを良く理解していて、チームを動かして得点のチャンスを作れる選手に向いています。
・求められる能力:正確なパススキル、シュート力、ハンドボールについての知識、※身長があればなお良し
レフトバック(LB)
レフトバックは「エースポジション」と呼ばれ、ゴールを決める役割を担います。
レフトバックには右利きの選手が多いですが、それは利き手がコートの中央側になるため、ゴールに対する角度が広く取れるためです。
・求められる能力:ゴールを決めるオフェンス力、ジャンプ力
ライトバック(RB)
ライトバックは”裏のエースポジション”と呼ばれ、左利きの選手が起用されることが多いです。
レフトバックの逆側に位置するため、左利きの方がゴールに対する角度が広く取れるためです。
もちろん、左利きの得点能力が高い選手がいれば、そのチームではライトバックがエースとなります。
・求められる能力:シュート力、オフェンス能力全般
レフトウィング(LW)
レフトウィングは「速攻時」に重要となるポジションです。
ハンドボールでは速攻の成功率が高いほど有利になります。
レフトウィングには、速攻を成功させるためのスピードが求められます。
また、速攻以外のオフェンスでは、角度のあまりないところでのオフェンスを良く担うことが多く、レベルの高いポジションと言えるでしょう。
・求められる能力:速攻を決めきるスピード
ライトウィング(RW)
ライトウィングはレフトウィングと共に、主に速攻時のオフェンスを担います。
両ウィングにスピードのある選手が揃えば、相手はディフェンスがしにくくなるので重要なポジションです。
角度のないウィングポジションからシュートを狙える選手がいると、相手選手は守るべき箇所が増えるため、とても厄介な存在になります。
・求められる能力:スピード、難しい角度からのシュート、他選手との合わせ
ピボット(P)
ピボットはハンドボールのポジションのうち、もっとも泥臭い仕事を任されるポジションです。
相手ディフェンスの中心で身体を張り、ディフェンスの注意をひいたり、味方のための壁になることが求められます。
身体の強さがある選手や、身長の高い選手が任されることの多いポジションです。
・求められる能力:身体の強さ(フィジカル)、身長
ゴールキーパー(GK)
ゴールキーパーは相手のシュートを防ぐ最後の砦でありながら、攻撃の際には前線への正確なパスが求められる攻守において重要なポジションです。
また、近年ではゴールキーパーもオフェンスに参加(フィールドプレイヤーとして)できるようになり、よりハンドボール全般においての能力が求められるようになりました。
・求められる能力:シュートを防ぐ反射神経、パス能力、オフェンス参加や攻守切り替えの判断力
まとめ
全選手が攻守に参加できるスポーツのハンドボール。
前線にいる選手は主にサポートを、反対に後方にいる選手は得点を狙いにいくというのがハンドボールの特徴です。
また、キーパーも攻撃に参加可能なため、幅広い戦術があるのもハンドボールの醍醐味のひとつ。
ハンドボールを観戦する際には、ポジションの大まかな役割を思い出しながら見てみると、よりハンドボールへの理解が深まることでしょう。