観るものを魅了する「オーバーヘッドキック」。
あまりサッカーを知らない人でも観るだけで凄いことがわかるし興奮するプレイのひとつですよね。
本日紹介する上達法を習得すれば、憧れの選手のようなオーバーヘッドキックを決めれるようになる日が来るかも!?
今回はこのオーバーヘッドキックのやり方、上達方法、練習方法について詳しく解説します。
オーバーヘッドキックとは?
オーバーヘッドキックとはその名の通り、頭の上に来たボールをシュートするプレイです。
タイミングが難しく、空間察知能力と身体能力が必要になります。
サッカーの王様と称されるペレがプロとして活躍する20年ほど前にいた選手、レオニダスがオーバーヘッドキックの創始者と言われています。
その後、世界各国のリーグでテクニックに自信のある選手たちがオーバーヘッドキックを使い始めました。
最近では、2019年のアジアカップ決勝で日本代表と対戦したカタール代表のエース、アリ選手のオーバーヘッドキックが記憶に新しいです。
この観る者を魅了するオーバーヘッドキックですが、イタリアの10歳の少年が試合中にオーバーヘッドキックをして着地に失敗し、頭部を強打してそのまま死亡したという過去に悲しい事故も起こっています。
少年リーグなどでは、危険性の高さからオーバーヘッドキックを禁止にしているところもあります。
これ以上悲しい事故を生まないためにも、オーバーヘッドキックに挑戦するのであればしっかりとやり方を学び練習を積み重ねましょう。
バイシクルシュートとオーバーヘッドキックの違い
オーバーヘッドキックに似たシュートに「バイシクルシュート」がありますが、この二つはほぼ同じ意味です。
厳密には、飛ぶ際の踏み切る足、シュートを当てる高さなどでそれぞれ違うプレーとしてみなす場合もあります。
世界各国のリーグでは「バイシクルシュート」と呼ばれることが多いです。日本で多く「オーバーヘッドキック」と呼ぶのは、大人気漫画の「キャプテン翼」の影響とされる説が有力です。
オーバーヘッドキックのやり方・上達法
オーバーヘッドキックのやり方・上達法には大きく分けて3つのポイントがあります。
ではそれぞれ詳しく解説していきます。
少し早めにジャンプする
ボールが来る前にジャンプをしましょう。
一度、胸トラップでボールを浮かせて、自分の打ちやすいポイントに持ってくると成功確率が上がります。
足を高く振り上げ、素早くインパクトさせる
ジャンプした後は、足を高く振り上げます。
この時、振り上げる速度が遅いと、空振ったりボールに勢いが乗らず、シュートが上手く決まらないことがあります。
素早くインパクトさせましょう。
強く蹴るのではなくミートを意識する
ボールにミートさせる時は脱力しましょう。
ただでさえ、オーバーヘッドキックはノールックでシュートするため、シュートの軌道を安定させることも難しいです。
ただ芯にミートすることだけを意識しましょう。
オーバーヘッドキックの着地で意識すること
安全にオーバーヘッドキックをするためにも、着地の技術を身につけることはとても大切です。
着地で意識したいポイントは以下の2つです。
空中では頭を持ち上げる
オーバーヘッドキックの着地で、意識してほしいのが頭の角度です。
万が一、頭からそのまま垂直に落下すると大事故につながる恐れがあります。
最初の着地点が背中になるよう、頭を持ち上げましょう。
両手を大きく横に広げる
ジャンプする時に両手を大きく横に広げると安定感高く着地できます。
ジャンプ中にバランスも取れて、着地時にも受け身がとりやすくなります。
オーバーヘッドキックの練習方法
最後に、オーバーヘッドキックの練習方法についてご紹介します。
素振りをする&着地の受け身練習
まずは素振りをして正しいオーバーヘッドキックのフォームをつかみましょう。
また、怪我をしないように着地の受け身も練習しましょう。
最初は低くジャンプして慣れてきたら少しずつ高さを上げましょう。
寝転んだところからシュート
これは実際に小学校の低学年でも教えられている練習方法なので安全に取り組むことができます。
まず仰向けに寝て、自分の手でボールを上げて後ろ方向にシュートします。
うまくミートできるようになったら、立って転がるようにミートする練習をします。
リフティングで上げてからシュート
寝ながらオーバーヘッドキックができるようになったら、いよいよ実践編。
とはいっても、いきなりクロスボールに合わせてオーバーヘッドキックするのは難しいので、リフティングして自分がやりやすい高さに上げてからミートする練習をしましょう。
これを繰り返すことで自分の間合いやタイミングがつかめてきます。
まとめ
オーバーヘッドキックは観るものを魅了するプレイである一方で、危険も伴うプレイです。
試合など実践で使うなら訓練は必要不可欠です。
本日の紹介したポイントを参考に、しっかりと練習を積み重ねていきましょう。