華麗な動きで敵を置き去りにするドリブルは、子供だけでなく大人までも夢中にさせる魅力があるテクニックの一つ。
この記事では基本のドリブルから有名選手の編み出したドリブルまで、厳選15種類のドリブル技をご紹介。
サッカーのドリブルとフェイントは表裏一体
ドリブル技術の向上=フェイントを身に付けることと言っても過言ではありません。
有名な技である「マシューズ」や「エラシコ」を見ても重要なのがフェイントの技術です。
フェイントで「スピードの緩急」と「体の動き」の2つが不可欠な要素となるため、このことを良く意識して練習に取り組むことをおすすめします。
サッカーのドリブルの種類
ロコモティブ
ロコモティブは、ダッシュ中に一瞬減速させると見せかけ、その後また加速し、相手を振り切る技。
比較的、初心者でも習得しやすくすぐに実践できます。
ボディフェイント
足を使ったフェイントの種類は数多くありますが、この技は上半身を左右に大きく振ることで対峙した相手DFの重心を崩し、逆を突いて抜き去るドリブルです。
足元の技術がそこまで必要ではないため、初心者でも取り組みやすい技の一つです。
シザースフェイント
相手DFに向かっていく際に、脚を内側から外側へとボールを跨ぐように動かすことで進行方向を予測しにくくするドリブルです。
ゴールと自分の間に相手DFが1人しかいない状況で、シュートコースを作りたい時によく使われます。
ヒールリフト
ヒールやインサイドで相手DFの頭上を飛び越すようにボールを蹴り上げるドリブル。
相手DFの背後にスペースが必要なことから、ライン際などで1対1になった際に有効です。
モーションが大きく動きを読まれやすいため、使い時に注意です。
スモールブリッジ(股抜き)
股の間を狙ってボールを通す技です。
迂回することなくゴールに向けて最短距離でドリブルでき、フリーでボールをキープできる可能性が高くなります。
場が盛り上がる派手な技ですが、「屈辱」と受け取られることも多く、その後ラフプレーで仕返しされることもあるので、やりすぎには注意です。
メイア・ルア(裏街道)
裏のスペースが大きく空いている時に有効な技です。
相手DFの横を通る形でボールを直線状に蹴りだし、自身は逆サイドからDFを回り込んで再びボールをキープする技です。
ボールと選手の軌道が半月のようになることから、ポルトガル語で半月を意味する「メイア・ルア」が技名についています。
シャペウ
アウトサイドなどで相手DFの頭上を越すようにボールを蹴って抜き去る技です。
ボールが一瞬頭の上に乗ったように見えることから、ポルトガル語で帽子を意味する「シャペウ」が使われています。
マルセイユルーレット
最も華麗なドリブル技として有名です。
マラドーナが、すでにボールキープの技として使っていましたが、ジネディーヌ・ジダンがドリブルと組み合わせてドリブル突破の技として「マルセイユルーレット」に昇華させました。
相手DFを中心に弧を描くようにボールをコントロールしてかわします。
足裏の技術が必要になるため、中級〜上級者向けのドリブル技です。
ダブルダッチ
相手DFがボールを奪いに来た際、インサイドで横にボールをスライドさせ、反対側の足のインサイドで前にボールを蹴りだすことで突破する技です。
相手DFが自分のボールを狙って飛び込んでくる可能性が高い時に繰り出すと効果的です。
マシューズ
ボール移動と体全体の動きを使って相手DFの重心をずらし、逆サイドを取る技。
シンプルでありながら効果的なドリブルです。
右ウイングとして有名なイングランドのマシューズ選手が愛用していたことからこの名前が付きました。
メッシ選手が右サイドから中央へカットインする際によく使われる技でもあります。
エラシコ
アウトサイドでボールを押し出すようにして、すぐさまインサイドで切り返す技で、相手DFと1対1の状況で効果を発揮します。
まるで輪ゴムで足とボールが繋がれているかのような動きをすることから、ポルトガル語で輪ゴムを意味する「エラッスチコ」という単語が語源になっています。
ラボーナ
軸足の後ろを回す形でもう片方の足を交差させてボールを蹴りだす技です。
トリッキーな技で、相手DFからしたら「ずるい」という印象を与えるため、スペイン語で「ずる休み」を意味する言葉が技名になっています。
密集地帯を抜け出す際に効果を発揮します。
キックフェイント
大きく振りかぶって蹴る動きをすることで相手DFを惑わし、その隙を狙って突破する技です。
ゴール前は相手DFもシュートを打たれるという意識が強くなっているため、この技を使うには絶好の場面となります。
ファルカンフェイント
ボールを足裏でコントロールして左右に移動させ、シザースの動きも取り入れることで相手DFのタイミングを外す技です。
ブラジル出身であるフットサル選手のファルカンが編み出したことから、この名前が付けられています。
クライフターン
ボールを軸足の後ろに通す形で方向転換をする技です。
元オランダ代表であるヨハン・クライフ選手が完成させたドリブルです。
相手DFとボールの間に軸足を挟む形になるため、相手にボールを奪われにくい状況を作り出すことができます。
まとめ
基本的なものからプロ選手でも成功させるのが難しいドリブルまでご紹介しました。
同じ技でもその完成度によって効果は大きく異なります。
この記事と合わせて関連する動画や画像を見たうえでしっかりとしたイメージを持って練習することで、技の精度をぐんと高めることができます。
ぜひ参考にしてみてください!