攻守の切り替えが早いバスケットボール。
最新の「24秒ルール」では新たに「14秒ルール」が追加され、今までよりも複雑でかつスピーディーな試合展開になりそうです。
この記事では、新ルールである「24秒ルール」の概要、他の秒ルールとの違いについてまとめました。
バスケの「24秒ルール」とは?
バスケの「24秒ルール」とは、ボールを持ってから24秒以内にシュートをする(リングに当てるor入れる)というルールです。「ショットクロック」とも呼ばれます。
リングにボールが当たる、攻守が切り替わる(ボール保持権が変わる)もしくはファウルなどによって秒数がリセットされます。
24秒ルールが導入されたきっかけ
このルールは、過去にNBAで行われたある試合をきっかけで生まれました。
NBAができてすぐの1950年代、18-19というロースコアな試合がありました。
強豪の選手にボールを回さず、ずっとボールを持ち続けていたため、試合が膠着しました。
このままだと、ルールの穴をつき、中身のない試合ばかりが増えてしまうということから、24秒ルール(30秒ルール)が導入され、今日まで続いています。
24秒以内に手からボールが離れていればOK
24秒以内にシュートを放てば(手から離れれば)反則にはなりません。
つまり、24秒が経つ0.1秒前にシュートを放つ、相手にボールを取られれば、その後のプレイは続行になります。
30秒ルールの時代も
もともとは「30秒ルール」でしたが、時代が進むにつれ、より早い展開を目指すべく24秒まで短縮されました。
しかし、アメリカの大学バスケ(NCAA)では35秒になっているなど、独自のルールを導入している組織もあります。
新ルール「14秒ルール」とは?
近年、24秒ルールに「14秒ルール」が追加されました。
今まで攻守が切り替わったり、ファウルを受けた場合は24秒へのリセットのみでしたが、14秒にリセットされる場合、またそのままの時間が適用される場合があります。
24秒リセット?14秒リセット?
では、具体的に24秒にリセットされる場合と、14秒リセットまたは時間継続される場合の代表例をご紹介します。
・ターンオーバー=ボール保持権が切替る(スティール、バイオレーション、オフェンスファウルなど)
・ディフェンスリバウンド
・オフェンスがバックコート(オフェンスが攻めている時のハーフより後ろのコート)でファウルを受けた場合
・オフェンスリバウンドを取ったとき
・オフェンスがフロントコートで、ショットクロックが14秒以下の時にファウルを受けた場合
・ショットクロックが14秒以下の時に、キックボールがあった場合
・オフェンスがフロントコートで、ショットクロックが14秒以上の時にファウルを受けた場合
・ショットクロックが14秒以上の時に、キックボールがあった場合
・アウトオブバウンズ(ボールが外に出た時)で、攻守の切り替えがない場合
・ジャンプボールでオフェンスだったチームが再びボールを保持した場合
基本的には攻守が切り替わらなければ14秒リセットか時間継続、攻守が切り替われば24秒にリセットされます。
その他の秒ルール
バスケットでは24秒ルールのほかにも、秒数ルールがいくつか存在します。
3秒ルール
3秒ルールとは、ゴール付近の色が付いたエリア=ペイントエリア以内に連続して3秒以上いてはいけないというルールです。
日本をはじめ国際大会ではオフェンスのみに適用されますが、NBAではディフェンスにも適用されます。
オフェンスが3秒ルールを侵した場合は相手ボールに、NBAでディフェンスが3秒ルールを侵した場合は相手ボール+フリースローが与えられます。
5秒ルール
スローイン時に適用されます。
その名の通り5秒以内にコートの中へボールを投げなければ相手ボールとなります。
またオンザコートでも、相手にプレッシャーをかけられてパスやドリブル、シュートができない場合も適用されます。
8秒ルール
オフェンスは自ボールになってから、フロントコートに8秒以内に入らなければなりません。
8秒以内に入れない場合は、相手ボールになります。
まとめ
24秒ルールは状況によって変わるため、バスケットの中でも、特に複雑です。
今回紹介したものはほとんどのケースに対応しているので、バッチリ理解して24秒ルールをマスターしましょう!