身体の後ろを通すパス「ビハインドザバックパス」。
その派手さに目がいきがちですが、使う場面によっては非常に効果的なパスとなります。
また、応用としてビハインドパスをフェイクに使う高レベルな技もあります。
身につけるには多くの練習が必要ですが、試合で使うことができれば大きな武器(目立つためにも)となるスキルです。
今回はこのビハインドザバックパスのコツや練習方法、試合中に使うタイミングをご紹介しますので、ぜひ練習を重ねてマスターしましょう!
ビハインドパスとは?
バスケにおける「ビハインドパス」は、腕を体の後ろに回して出すパスのことです。
「ビハインドザバックパス」とも呼ばれます。
通常のパスとはモーションが大きく異なるため、ディフェンスに読まれにくい技術ですが、習得の難易度も高いです。
ビハインドパスの種類
ビハインドパスにも出す方向や出し方によって、いくつか種類があります。
ビハインドバウンズパス
ビハインドパスをバウンドさせて出すパスです。主に後ろ方向に出したい時に効果的です。
ノールックビハインドパス
パス先を見ないで行うビハインドパスです。
ビハインドパスを上手に行うコツは?
肩や肘の柔軟性を高めよう
ビハインドパスは身体の後ろにボールを通すため、肩や肘の柔軟性が大切です。
まずは、ボール分のスペースを確保しながら、腕を後ろに振れることが前提です。
この時、脇が空いてしまうと力が伝わりにくく強いパスが出ないため、脇を締めることを意識しましょう。
腕を直線に伸ばし、後ろに振るようなイメージです。
肩や肘の柔軟性が高いほどパスの精度が上がるので、試合前に念入りにストレッチを行うと良いです。
手首を動かしながら、ボールを支えよう
ビハインドパス成功のコツは「安定性」です。
ビハインドパスでは、片手でパスモーションを行い、さらにコントロールしにくい後ろ側にボールを持っていくため、安定して身体の後ろまで運ぶスキルが重要です。
そのためには、ボールにかかる力(ボールが進む方向)とは逆側に手首を動かして、ボールを落とさないように支える必要があります。
また、ある程度、パスを遠くに飛ばすためにも、常に手の平の中心で扱えるようにしましょう。
パス後の手首の返った方向で、コントロールが決まる
ビハインドパスの最大の難所は、パスのコントロールです。
片手で行うビハインドパスでは、パスを出すときの手首の角度で進路が変わります。
こちらの動画をご覧ください。
練習時に自分が出したい方向に手首がちゃんと返っているか、鏡で確認したりチームメイトに見てもらいましょう。
また、頭の中で手首の方向をイメージしながら練習するのも効果的です。
応用編:ビハインドザバックパスをフェイクで使ってみよう
ビハインドザバックパスは、フェイクとして使うこともできます。
難しいですが、決まった時の爽快感は最高です。
これができれば味方だけでなく、相手チームや会場も大きく沸かすことができます。
ビハインドザバックパスのフェイクはいつ使う?
ビハインドザバックパスのフェイクは、アウトナンバー(オフェンスの人数が多い時)の場面で使うのがベターです。
通常のパスと同じように、ディフェンスが誰をつけばいいか迷っている時が有効です。
わかりやすく言うと、自分とリングを結ぶ線上にディフェンスがいない時が狙い目です。
また、速攻のみならず、ハーフコートオフェンスにおけるピックアンドロール時なども該当します。
リングに近いならレイアップ、リングから遠いならそのままドリブルで
ビハインドザバックパスフェイクの後は、レイアップ、もしくはそのままドリブルに繋げましょう。
ジャンプシュートは、片手で行うこのフェイクとは相性が悪いのでオススメしません。
ビハインドパスが習得できる練習メニュー
ボールの腰回し
ビハインドパスを行う上で必要な基礎力を上げるのが『腰回し』です。
やり方は、ボールを持ち両手を使って腰周りを回すだけ。
ゆっくりやれば誰でもできるはずです。
慣れてきたら、スピードをどんどん上げて、右回しと左回しどちらでも出来るようにしましょう。
また、ボールを見ずに前を見ながらやるのもポイントです。
スペースの少ない場所でもできる。セルフビハインドバックパス
この練習は、体育館はもちろん家でもできるビハインドパス上達メニューです。
やり方は、ビハインドパスを自分に向かって投げてキャッチするというものです。
最初は後ろから投げて逆の手でキャッチしてみましょう。
ポイントは少し上に投げること。
まとめ
その見た目の良さから、多くのバスケ選手が憧れるビハインドパス。
慣れるまでは難しいですが、練習を重ねれば徐々に自分の出したい方向にきっちりと出せるようになります。
まずは、肩と肘の柔軟性を高めて、ボールを安定して後ろに動かせるようにしましょう。
そのあと徐々にコントロールできるように練習してください。
このパスが使えるようになれば、通常では考えられないようなコースやタイミングでパスを出せて、周りから一目置かれるようなプレイヤーになれます。
ぜひ参考にしてみてください。