禁止されるほど強力!?バスケのゾーンプレスの攻略法とは

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漫画スラムダンクの絶対的王者、山王工業の得意ワザでもお馴染みのゾーンプレス。

漫画では一気に20点差をつけるほどの戦術でしたが、実際はどのような戦術なのでしょうか?

この記事では、そんなゾーンプレスの概要から狙い方、オフェンス向けに攻略法もお伝えしていきたいと思います。

バスケのゾーンプレスとは?

ゾーンプレスとは?

ゾーンプレスとは、オールコートでゾーンディフェンスを仕掛けて相手のミスを誘う戦術です。

ゾーンプレスを行うには、コートを走り回る体力や仕掛けるポイントを熟知する必要があり、しっかりとトレーニングをこなさなければならない高度な戦術です。

ゾーンプレスの使い方

バスケのゾーンプレスは英語でZone Pressと書き、文字通りゾーンを作ってプレッシャーを掛けていく戦術です。

通常、自分たちがシュートを決めたら仕掛け、シュートを決められなかった場合は仕掛けません。

また、もしボールがフロントコートに運ばれたら、そのままゾーンディフェンスに移行するのが一般的です。

年代によって禁止されている

ゾーンプレスを含むゾーンディフェンスは「バスケットの基礎能力を育てるには不向き」というような理由から、15歳以下のカテゴリでは禁止されています。

事実、小・中学生のカテゴリでは、身体の大きさの差が激しいため、付け焼き刃のゾーンでも機能してしまう傾向でした。

以前から禁止されていた世界の強豪国を見習って、さらなる日本バスケットの発展につながると期待されています。

ゾーンプレスとゾーンディフェンスの違い

ゾーンプレスはゾーンディフェンスをオールコートで行います。

ゾーンディフェンスは「ハーフコートで相手のシュートを防ぐことを第一目的」としているのに対し、ゾーンプレスは「相手からボールを奪うこと」を目的としています。

似たような言葉で「プレスディフェンス」がありますが、こちらはオールコートマンツーマンを含む、オールコートディフェンス全般を指します。

ゾーンプレスの陣形の種類

ゾーンプレスにはさまざまな陣形があります。

2-2-1や1-2-1-1などの数字は、ディフェンスの位置を表しています。それでは詳しくみていきましょう。

1-2-1-1ゾーンプレス

1-2-1-1ゾーンプレスは、フロントコートに入る少し前から前方の1-2で相手にプレッシャーをかけてミスを誘う陣形です。

相手ゴール近くでボールを奪う機会が多く、比較的よく見られる陣形です。

1-2-2ゾーンプレス

1-2-2ゾーンプレスは、コフィンコーナー(※1)を利用してダブルチームやパスカットを狙いに行く陣形です。

ラインを前方気味に配置すればよりプレッシャーを、後方気味に配置するとフロントコートに攻め入りにくくすることができます。

[aside type=”normal”]※1:コフィンコーナー・・・センターライン、横はサイドラインに阻まれているため動きがかなり制限されるエリアです。バスケットで一番止まってはいけないエリアとされています。)[/aside]

1-3-1ゾーンプレス

ゾーンプレスではあまり採用されないのが、1-3-1ゾーンプレスです。

中ラインが3人とドリブル突破にはめっぽう強いですが、パスに対しては弱い陣形です。

中ライン3人の柔軟な動きがカギになるでしょう。

上手く機能すれば非常に強力なディフェンスです。

2-2-1ゾーンプレス

2-2-1ゾーンプレスも比較的よく見られる陣形です。

積極的にボールを狙いにいくというよりは、時間をかけることが目的です。

最終ラインの1が動きの指示をしたりロングパスに反応したりと、後方の責任を一挙に担います。

ゾーンプレスの特徴と弱点

ここではゾーンプレスの特徴と弱点を解説します。

また、ディフェンスが狙うべきポイントや考え方もあわせて紹介します。

ゾーンプレスの特徴

ゾーンプレスはディフェンスの配置がおおよそ決まっているため、狙った動きをしやすいという特徴があります。

また、「コフィンコーナー」と言われるディフェンスのセンターラインとサイドラインの角をいかに使うかがカギになります。

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ゾーンプレスの弱点とは

ゾーンプレスは中央ラインが弱点であることが多く、そこにボールが入ると簡単に崩れてしまいます。

オフェンスは中央の攻め方をどう組み立てるか、ディフェンスはどう中央を抑えるかが重要になってきます。

また、2線以降を突破されてしまうとアウトナンバーになりやすく、イージーシュート(レイアップシュートなど)に繋がりやすいので、効果がなければすぐに止める判断をしてもいいと思います。

ゾーンプレスを攻略するコツ・対策

今度はオフェンスの立場になって、ゾーンプレスの攻略法を解説していきます。

ディフェンスの間を狙おう

ゾーンは自分の決められた範囲を守るため、どこにオフェンスが来たら動くというルールがあるのですが、それを逆手にとります。

ディフェンスとディフェンスの間にポジションを取ると、相手は迷ってディフェンスが2人ついてきたり、どちらもついてこなかったりします。

そのタイミングで空いたところを狙いましょう。

中央を突破しよう

前述したように、中ラインの真ん中にボールをいれることができれば、かなり突破しやすくなります。

したがって、フラッシュやカットインを繰り返し、なるべく中央から攻略していきましょう。

相手も中央の抜け対策をしてくるはずなので、さらにつぎの展開を用意できるとゾーンプレスを突破することができるでしょう。

なるべくパスで攻略しよう

相手がゾーンプレスを仕掛けてきたら、パスで崩すことを意識します。

ディフェンスは即座にプレッシャーをかけてくるので、ドリブルはパスができなかった時の切り札として取っておきます。

ゾーンプレスの練習方法

ここでは基本的なゾーンプレスの練習方法をご紹介します。

1線目2線目のみの練習

オフェンス・ディフェンス共に3人ずつ配置し、全員バックコートでプレイします。

エンドラインからのボールが出たら1線目がダブルチームを仕掛け、パスを出した選手には逆サイドの2線目がディナイをします。

ボールには常にプレッシャーを掛けましょう。

5対5でゾーンプレスの練習

実践形式で行います。

まずゾーンプレスを仕掛ける側のチームが簡単なシュートを入れて、ゾーンプレスをセットします。

オフェンスからの素早いゾーンプレスへの切り替え、仕掛けどころを指摘し合いながら練習しましょう。

また、以下のポイントを意識します。

・簡単なパスは出させない(特に強い上から出されるパスやロングパス)
・真ん中を突破させない(ドリブルはサイドライン方向にさせる、フラッシュに対応する)
・コフィンコーナーを上手に使う

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まとめ

ゾーンプレスは強力なディフェンスですが、冷静にポイントをついていけば突破するのは決して難しくありません。

逆にディフェンス時は、ゾーンの弱い部分をいかにカバーするかが重要になってきます。

ぜひ、参考にしてみてください。

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バスケ上達
この記事を書いた人
俵谷 龍佑

前職では、大手広告代理店にて百貨店や出版社のリスティング広告を担当。

前職で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。

執筆テーマは、睡眠、お茶、経営、マーケと幅広い。
現在はライターのみならず、音楽イベントコミュニティ「MUSICROWD」の運営、野草茶研究家など、多岐にわたる分野で活動中。

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