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一番多いのは「膝の外傷」
スキー中の怪我で一番頻繁に起きてしまうのが膝のねんざです。転び方によっては内側側副靭帯、前十字靭帯、半月板損傷を引き起こす可能性もあります。特に内側の内側側副靭帯損傷は「スキー膝」と呼ばれる程メジャーで、スキーの先頭が外にひらいた状態で転倒し、膝をひねって損傷するパターンです。
以前は膝よりも足首の怪我のほうが多かったのですが、最近ではスキーブーツに足首がしっかり固定されているので、むき出しの状態の膝のほうが怪我しやすいそうです。
意外に多い「スキーヤー母指」
転倒時にストックのストラップが親指から離れず親指が外側に引っ張られて親指の付け根の内側の靱帯(母指のMP関節尺側側副靱帯)が伸びてしまうことがあります。これを「スキーヤー母指」といいます。この怪我をすると親指で上手に物をつかむことができなくなり、手術が必要になることもあります。
転倒して、親指の付け根が腫れていたり、親指でうまくものをつまむことができないようなら専門医に受診しましょう。
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一番気をつけたい「頭と首」の怪我
スキー中の怪我で最も危険なのが頭と首の怪我です。転倒して頭を強く打った時は、たとえ元気だったとしても24時間は経過観察が必要です。
転倒した直後に頭痛や吐き気を覚えた場合は、早めに脳神経外科にかかる必要があります。転倒して首を強く曲げたりひねったりした場合も、頸椎や頸髄の損傷があると呼吸が停止する可能性があります。安静にしてスキー場のドクターやパトロールの人に連絡したほうがよいでしょう。
まとめ
スノボに比べると事故の頻度も少なく、軽症ですむと言われるスキーですが、油断は禁物です。怪我した直後はたいしたことないと思った場合でも、適切な治療を受けなかったために後で重症化してしまう可能性もあります。スキーで怪我をしてしまったら、早めに病院や整骨院に行くようにしましょう。
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