バスケットボールのポジションの一つ、シューティングガード(SG)。
過去にはマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントが活躍した、バスケットの花形的なポジションです。
シューティングガードは、バスケ漫画ではシューター的役割として描かれることが多いですが、近年はオフェンス・ディフェンス共に高度なスキルが求められます。
この記事では、シューティングガードの役割やスキルと、参考になるシューティングガードとして活躍する現役NBA選手もあわせて紹介します。
シューティングガード(SG)とは?
シューティングガード(SG)は、2番やセカンドガードとも呼ばれます。
スラムダンクでいえば湘北の三井 寿や海南の神 宗一郎、黒バスでいえば緑間 真太郎などのポジションです。
漫画のキャラクターでは「シューター」的な選手が多いですが、実際にはアウトサイドシュートはもちろん、ドライブや相手エースとのマッチアップなど、オフェンス・ディフェンス共に活躍できるエース的な選手が多いのが特徴です。
NBAでは、”神様”マイケル・ジョーダンや、コービー・ブライアントなどの選手が活躍しました。
シューティングガードで有名な現役選手
現役のNBA選手の中で、特に有名なシューティングガードを紹介していきます。
それぞれ特徴を持った選手ばかりで、とても参考になります。
オフェンスの鬼 ジェームズ・ハーデン
ヒューストン・ロケッツに所属するハーデンは、現役NBA選手1の点取り屋です。
2018-19シーズンは3PシュートをNBA1位の本数を沈め、ドライブ技術も抜群です。
また、ファウルを貰う技術が豊富で、こちらもNBAで最も多くファウルを貰い、フリースローを高確率で沈めます。
そして、相手ディフェンスが自分に惹きつけられれば、アシスト王に輝いたこともあるパスセンスで、アシストを繰り出します。
現在のNBAにおいて、オフェンスに関して彼の右に出るものはいません。
爆発力のあるシューター クレイ・トンプソン
ゴールデンステイト・ウォリアーズのSGといえばクレイ・トンプソン。
正確無比で素早いキャッチ&シュートを武器にした、NBA屈指のシューターです。
そのキャッチ&シュートを武器に1Qだけで37点を取ったり、わずかドリブル4回で43点を取ったりと、波に乗ったときの爆発力は凄まじいものがあります。
また、ディフェンス力にも定評があり、相手エースをたびたび困らせます。
オールラウンダーのポール・ジョージ
今シーズンオフにロサンゼルス・クリッパーズに移籍したジョージは、なんでもこなせるオールラウンダー。
オフェンスではアウトサイドシュートやドライブはもちろん、ポストアップからのオフェンスも得意としています。
そして、2018-19シーズンのスティール王に輝いたように、ディフェンスでもリーグ屈指の実力です。
ジョージのような選手がいると、チームはとても安定します。
シューティングガードに求められるスキル・役割
シューティングガードはアウトサイドからのプレイ全般を求められ、特に得点力が必要なポジションです。
現代のバスケでは、3Pシュートは必須と言っていいでしょう。
3Pシュートを含むアウトサイドシュート
シューティングガードの名の通り、シュート力が第一に求められます。
また、ドリブルからのジャンプシュートや、スクリーンを使ってのシュートなど、自らもしくは仲間を使ってシュートチャンスを作れる能力があるとさらに良いでしょう。
ドライブやパスでオフェンスのチャンスを作る
アウトサイドシュートが良く入る選手は、シュートだけを止めにくるディフェンスにつかれると大変です。
ドライブで中に切り込みパスをさばく、ポストアップ(ゴールを背にしたプレイ)からオフェンスを行うなど、その状況を打開できる能力があるとなお良しです。
相手エースを抑える
冒頭で説明したように、シューティングガードには他のチームのエースプレイヤーも多くいます。
したがって、相手エースをディフェンスで抑えることができれば、相手チームは得点が取れなかったり、リズムが崩れたりして、それだけで勝率が上がります。
シューティングガードに向いている人・向いていない人
シューティングガードに向いているのはこんなプレイヤー
シューティングガードに向いているのは、以下のような人です。
・ディフェンス力が高い
・肉体的・精神的にタフである
・シュートが上手い
・ボールハンドリング能力がある
オフェンス力はあればあるほど有利です。
シューティングガードが得点を量産できれば、相手ディフェンスは警戒してアウトサイド寄りにつき、手薄になったインサイドをパワーフォワードやセンターで攻め込むことができます。
また、シュートの決定力が求められるため、プレッシャーをはねのけ、失敗を恐れずにチャレンジできるタフさが必要です。
オフェンス力が高くなくても、ディフェンスでエースプレイヤーを抑えられれば、それだけでも活躍のチャンスは増えます。
味方のポイントガードの補佐としてボール運びを行うこともありますので、ハンドリング能力が高いと色々な場面に対応できます。
シューティングガードに向いていない人
逆にシューティングガードに向いていないのは、以下のようなプレイヤーです。
・フリースローが苦手
・スピードやクイックネスがない
シューティングガードにとってアウトサイドシュートは生命線です。
長距離のシュートが入らない場合は、ほかのポジションを考えましょう。
また、フリースローも高確率で決められることを求められます。
確率としては80%以上あると良いでしょう。
そして、アウトサイドの選手をしっかりとディフェンスするためにも、スピードやクイックネスが必要になります。
まとめ
シューティングガードには、長距離シュート、ドライブ、パスなど、アウトサイドオフェンスの中心になることが求められます。
また、スコアの量産を求められるポジションのため、タフな体力・精神力を身につけておきましょう。
うまくハマれば、試合で最も華のあるポジションで、注目されることは間違いないでしょう。