チェストパスに並びベーシックなパス「バウンズパス」。
なぜボールをバウンドさせるのか、その理由を考えたことはありますか?
今回はバウンズパスの効果と上達のコツをあわせてご紹介します。
その技術の意味を知れば、より上手に使いこなすことができるはず!
バウンズパスとは?
バウンズパスとは、文字通りボールを床にバウンドさせて出すパスのことです。
両手や片手にかかわらず、またチェストパスやオーバーヘッドなど、どのようなパスの種類とも組み合わせることができ、汎用性の高いパスです。
バウンズパスはどんな時に使える?
バウンズパスは、通常のチェストパスでは相手にカットされてしまう局面で効果的です。
たとえば、インサイドプレイヤーにパスを入れる時や、2対1の速攻時などです。
また、バウンドすることにより、ボールの勢いが弱まって味方プレイヤーがキャッチがしやすく、そのままシュートに展開しやすい特徴もあります。
パス自体のやり方は簡単ですが、使う場面や使い方の判断は少しコツがいります。
片手(ワンハンド)バウンズパスのコツ
応用編として、片手(ワンハンド)バウンズパスがあります。
片手で行う利点として、
・パスを出すタイミングが読まれにくい
というメリットがあります。
ただし、両手で行うよりコントロールが難しく、力も伝わりにくいです。
「足をグッと踏み込むこと」と「腹筋に力を入れる(腹筋を鍛える)」という点を意識すると上手くいきます。
バウンズパスで大切なポイント
バウンズパスの上達で大切なポイントは以下の3つです。
・ボールのリリース(放す位置)は、お腹の下あたり
・バウンドさせる位置は、自分とレシーバーの3分の2あたり
チェストパスと同じフォームを意識
バウンズパスは、ボールを床にバウンドさせること以外、チェストパスと同じフォームで出します。
力みすぎると遠くに届かなかったり、高く跳ねてしまったりするので、膝を曲げて腰を落とし、ボールに上手く力を伝えましょう。
ボールを放す位置はお腹の下あたり
チェストパスと違うポイントはボールを放つ(投げる)位置です。
バウンズパスは、お腹の下あたりから投げると良いです。
チェストパスのように胸から出すとボールに力が伝わらず、弱いパスになってしまいます。
バウンドの位置は自分と受け手の3分の2
ボールをバウンドさせる位置は、自分から受け手までの距離の3分の2あたりです。
ボールのリリース位置が低いため、ちょうどこの距離を狙うと、相手の胸元にスッと入るようなパスになります。
相手にカットされないバウンズパスのやり方
バウンズパスを相手にカットされないようにするには、以下のポイントを意識しましょう。
・相手の手の範囲より外にパスを出す
・タイミングを外す
これらの技術を駆使すれば、あなたのバウンズパスは一気に上達するはずです。
目線を外す
通常パスを行う時、パス先の相手を見てから出します。
しかし、パス先を見ながらだと、ディフェンスに「目線の方向にパスだ」と勘付かれてしまいます。
なるべくバウンズパスを出す際は、間接視野でパス先を確認する、もしくはパス先を確認した後に目線を外しながら(ノールック)パスを出しましょう。
相手の手の範囲を意識
ボールがカットされてしまう一つの原因として、相手の守備範囲でパスを送っていることが挙げられます。
足を一歩踏み出したり、逆側に足を動かしたりして、相手とのスペースを作り相手の届かない範囲にパスを出すことを意識しましょう。
タイミングを外す
バウンズパスは、シンプルで使い勝手の良いパスですが、反面ディフェンスに見抜かれやすいです。
チェストパスやオーバーヘッドパスのパスフェイク、トリプルスレットポジションで、シュートやドライブへの展開も考えて、より選択肢を広く持った上で使うと効果的です。
バウンズパスの練習方法
バウンズパスは様々な練習方法がありますが、今回はより効果的な2種類の練習方法をご紹介します。
2ボールでの対面パス
二人でボールを2個使って、同時にパスを出し合います。
この時、ボールが上下で行き交うように、片方の人はチェストパス(またはオーバーヘッドパス)、片方の人はバウンズパスを行います。
二人の呼吸を合わせることが重要です。
ディフェンス有りの対面パス
対面パスの間にディフェンスを入れてパス交換をしてみましょう。
ただし、パス交換をする二人はピボットのみ(ボールを持っていないときの移動も不可)で、ドリブルはできません。
パスフェイクが重要になります。
この練習では、ディフェンスとの駆け引きを学べます。
まとめ
様々なバリエーションで、色々なシーンで使えるバウンズパス。
基礎的なパス技術ですが、バウンズパスが上手い選手は味方の得点を多く演出できます。
目線やタイミングを外して相手の隙をつき、味方に最高のアシストを送ってあげましょう!