スキーはスキー板を使って、積雪の上を滑るスポーツです。自分の力で走ったり、重いものを持ち上げたりといった動作はありません。
しかし、ある程度の筋肉がないとスピードをコントロールしたり、思う方向に進んだりということができません。必要になるのは主に体幹から下半身の筋肉です。では、スキーではどの筋肉が主に鍛えられるのでしょうか。
体幹の筋肉が鍛えられる
体幹の筋肉は身体の姿勢を維持するのに必要です。
体幹は身体の上半身で背中や胸、お腹の周辺を指します。その一つ脊柱起立筋は首から背中、腰まで縦にある大きな筋肉です。
筋力が弱いと軸がぶれ、正しい姿勢を維持することができなくなります。スキーではスピードを出して滑る中で、素早くターンをしたり素早く止まったりという動作を繰り返します。
少しでもバランスが崩れると転倒してしまいます。初心者から上級者になるにつれ、脊柱起立筋が鍛えられ転倒が少なくなります。
腹筋には体幹にあるお腹の筋肉、中心を縦に通っている腹直筋と、身体の脇の方に腹斜筋があります。総称して腹筋と言われています。腹筋が弱いと体勢が維持しにくくなり、後ろに傾いてしまいます。スピードに慣れ、正しい体勢を維持できるようになると、腹筋が鍛えられていきます。
脚やお尻の筋肉が鍛えられる
スキーでは板を揃えて、やや腰を落とした状態で膝の曲げ伸ばしをしながら、急斜面を滑り下りていきます。上半身を支える力の維持とターンをする為の素早い動きのために、お尻から脚にかけての筋力が必要になってきます。スピードを出したままターンをすることで、下半身に力がかかり踏ん張ろうとする為、お尻にある大きな筋肉の大殿筋が鍛えられます。
また、膝を曲げたときには太ももの裏側の筋肉のハムストリングスが、そして膝を伸ばした時には太ももの表側の筋肉、大腿四頭筋に力が入ります。
あと、ふくらはぎの筋肉である腓腹筋も、ターンや止まるときなどつま先や足首に力を入れる際に使われます。下半身全体の筋肉が鍛えられるのです。
まとめ
スキーは体幹から下半身の筋肉を鍛えられる全身運動です。スキーシーズンになったら、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。