フェイダウェイという技をご存知でしょうか?
実は、バスケットボールの神様と呼ばれたマイケル・ジョーダンが得意とした必殺技です。
今回はこのフェイダウェイのコツや上達のコツについてご紹介します。
フェイダウェイとは?
フェイダウェイとは、後ろに飛びながらシュートを行うプレイです。
難しい技術かつ筋力が必要になるので、特に習得が難しい技術と言われています。
また、スラムダンクや黒子のバスケなどでは、さまざまなプレイヤーが使いこなしていますが、実際の高校生や中学生、大人の試合でもめったに見られないプレイです。
フェイダウェイシュートを駆使した名選手は?
世界最高峰リーグであるNBAでは、このフェイダウェイを必殺技とする選手がいました。
それが、フェイダウェイジャンパーの名手と言われた
・コービー・ブライアント
・ダーク・ノビツキー
の3選手です。
神様 マイケル・ジョーダン
マイケル・ジョーダンと言えば「エアウォーク(空中散歩)」と名前がつくほどの驚異のジャンプ力を持つ選手です。
そのジャンプ力を使って繰り出されるフェイダウェイは、まさに誰にも止められない必殺技でした。
ジョーダンに最も似た男 コービー・ブライアント
レイカーズ一筋だったコービーは、ジョーダンと常に比較される選手です。
本人もジョーダンを意識して同じような動きを身に付け、動画で比較するとそっくりなプレイを繰り出します。
そして、そんなコービーの通算得点は、33,643点とジョーダンを超える驚きの記録でした。
ドイツの英雄 ダーク・ノビツキー
ドイツ出身のノビツキーは、なんと身長213cmを超えるセブンフッター。
通常であれば、インサイドでプレイを行う体格ですが、アウトサイドのシュートが上手いため、アウトサイドのプレイを多用しました。
大柄な体格を使いながら、片足で相手をブロックし放つフェイダウェイは、「わかっていても止められない」シュートでした。
フェイダウェイのメリット
フェイダウェイのメリットは、大きく分けて以下の2つです。
ブロックされにくい
フェイダウェイの言葉を直訳すると「次第に離れる」。
その言葉通りにディフェンスから距離を置いて打つシュートで、通常のシュートに比べるとブロックされにくく、強力な武器となります。
フェイクに使える
通常のシュートフォームに加え、フェイダウェイができることで、左右前後すべてにオフェンスの選択肢があります。
フェイクを使い、相手ディフェンスにだましうちをかけることもできます。
フェイダウェイ上達のコツ
フェイダウェイの上達には、「意識」と「筋力」が必要です。
肘をリングに向ける
後ろに飛びながら打つので、基本的にゴールポストに向かってノールックでボールを放つことになります。
少しでもフォームが崩れたり、軌道がずれるとゴールが外れてしまいます。
肘をリングに向けることで、ボールの軌道がぶれずにゴールが決まりやすくなります。
ジャンプの仕方と打点の意識
フェイダウェイを練習する時は、「後ろに飛ぶこと」を意識しすぎないようにしましょう。
プロ選手は超人的な能力を持っており、結果的にかなり後ろに飛んでいますが、「シュートができる分だけ」後ろに飛べば十分です。
また、打点は通常のジャンプシュートと同じ、ジャンプの最高到達点を意識しましょう。
シュートを打つときに身体を「くの字」にしよう
フェイダウェイシュートは、ボールを飛ばしにくい技術です。
したがって、中距離より近い位置で使われることが多く、スリーポイントのように遠い距離ではほとんど使われません。
ボールが飛びにくいシュートですが、打つ瞬間に身体を少し曲げて「くの字」のように放つと、ボールに力が伝わって飛びやすくなります。
ある程度の筋力は必要
通常のシュートが届かない人は、当然フェイダウェイではボールが届きません。
また、少ししかジャンプできない人は、少ししか後ろに飛べません。
フェイダウェイを行うには、ある程度の筋力が必要になります。
シュートやジャンプには全身の筋力が必要になるので、腕、腹筋、背筋、足と、まんべんなく鍛えるようにしましょう。
まとめ
NBAの超有名選手たちが得意とするフェイダウェイ。
基礎的な筋力やシュート力が必要な技術ですが、身に付ければ「いつでも点が取れる」ほどの必殺技になります。
ポイントは、ジャンプの意識と筋力です。
相手のブロックをかわせる分だけ飛び、なるべく通常のシュートと同じように打つことを意識しましょう。