静電気が気になる季節になっても、特に対策していないという人も多いのではないでしょうか。実は、静電気を体にため込むと体に悪影響を及ぼす可能性があります。今回は、放っておくと意外と恐ろしい静電気についてご紹介していきます。
静電気はどうして発生するの?体にたまる仕組み
静電気は乾燥する季節になると気になりますが、そもそもどうして静電気は発生するのでしょうか?あらゆる物はプラスとマイナスの電気を帯びていますが、もしプラスとマイナスの電気のバランスが保たれていればその物質は電気的に中性の状態になります。
摩擦や接触が生じると、物の間で電気が移動し、中性だった電気がプラス・マイナスのどちらかに傾き、そこに電気が発生するのです。電気を帯びた状態になることから「帯電」といいます。空気が乾燥する冬場には空気中の水分が少なくなることから、偏った電気を放電しにくくなるため、静電気が発生しやすくなります。
乾燥する季節にはどうしても体の中に電気がたまりやすい状態となりますが、実は体に電気をため込むことで様々な悪影響が及ぶことがあるのです。
静電気の恐ろしさ!肌荒れしやすくなる可能性がある
静電気を体にため込むと様々な悪影響が及びますが、まずは肌荒れしやすくなることが挙げられます。静電気といえば何かに触れたときにバチっと電気を出して放電するイメージがある人も多いことでしょう。
静電気を放電するときには、皮膚の表面を傷つけてしまうことにつながるのです。髪も静電気が発生しやすい部分の一つですが、同様に静電気がたまることで髪の表面を覆うキューティクルがはがれやすくなるといったダメージが生じることがあります。それは、髪がパサついてまとまりがなくなってしまうことにもつながります。
乾燥する冬場の肌荒れや髪のダメージが気になる人は、実は乾燥そのものの影響だけではなく、静電気の影響も受けている可能性があります。
静電気でほこりが集まりやすくなってしまう!
静電気をため込むと、どうしてもほこりを引き寄せやすくなってしまいます。ほこりを寄せ付けるということは想像しただけでも綺麗なものとはいえませんが、家の中のほこりには様々なものが含まれています。
例えばダニの死骸・糞であったり、カビが含まれることもあります。アレルギーのもととなるハウスダストがたくさん含まれているほこりが自分の近くに引き寄せられてきては、健康にもよくありません。
特にアレルギーのある人は、体調に影響を与えないようにハウスダストから離れて生活したいところです。アレルギー体質の人は乾燥する時期の静電気対策はしっかり行うことをおすすめします。
静電気をため込みやすい人の特徴は?該当する人は要注意!
静電気はため込みやすい人とそうでない人がいて、体質によるところも大きいです。静電気をため込むことにつながる特徴の一つに、乾燥肌であることが挙げられます。冬の乾燥した空気の中で静電気が発生しやすいことからもわかるように、乾燥によって静電気は生じやすくなります。
皮膚の表面に水分があれば、空気中に電気を放電しやすくなりますが、乾燥肌の人ではそれがうまくいかないために帯電しやすくなります。そのほかにも、普段から運動不足であったり、不規則な生活を送っている人は血液がドロドロになってしまいがちですが、そうなると体の中のイオンのバランスが乱れます。
そういう人は、体の電気のバランスも乱れていくため、電気的に中性な状態から帯電した状態へと変化してしまい、静電気をため込みやすくなります。特にそれらに該当すると感じる人は静電気の対策は必須になるでしょう。
静電気を除去するために自分でできる対策とは?
静電気はため込むと体に様々な悪影響を及ぼすので、静電気は可能なかぎり除去するように心がけることをおすすめします。まずできることとしては、化学繊維を含んだ衣服を着ていると静電気が生じやすくなるため、できるだけ天然の繊維を使った服を着るように心がけたいところです。
また、キーホルダーやブレスレットなど身につけるタイプの静電気を除去するアイテムもいくつかあるため、活用してみましょう。静電気を除去するためのシートやスプレーなど、様々なアイテムがありますが、自分のライフスタイルに合わせて使いやすいものを選びたいですね。
静電気はただ単にバチっと放電したときに痛いというだけでなく、体に悪影響を及ぼすことが多いです。肌や髪にダメージを与えたり、ハウスダストをほこりと一緒に引き寄せてしまうなど、健康への影響は大きいのです。静電気が起きやすいと感じる人はそのままにせず、できるだけ静電気を除去するように努めましょう。