バスケットにおいて基本中の基本と言われるレイアップシュート。
実はレイアップシュートには多くの種類があり、上級者はシチュエーションによって使い分けています。
この記事では、どのような状況で使い分けるのか、またレイアップシュートを決めるためのコツを紹介します。
レイアップシュートとは?
レイアップシュートは、「走っている状態からボールを持って1歩2歩とステップを踏み、ゴール下から主にボールをすくい上げるようにして打つシュート」を指します。
レイアップシュートを英語で書くとLay-up shootとなり、多くのバスケット経験者はシュートという言葉を省いて「レイアップ」と呼びます。
レイアップシュートにも色々な種類がある!?
レイアップシュートと一口に言っても、実は細かく種類が分かれています。
基本とされるアンダーハンドやオーバーハンドを含めて今回は・・・
・アンダーハンドレイアップ
・オーバーハンドレイアップ
・レイバック
・パワーレイアップ
の計4種類を紹介します。
それぞれ特徴や使うべき状況が違うので、個々のシュートの長所・短所を理解して使い分けましょう。
また両手でレイアップシュートを打つとブロックされやすいので、男子・女子問わず両手ではなく片手で打てるように練習しましょう。
アンダーハンドレイアップ
レイアップシュートの基本形。
ドリブルからボールを持って1歩2歩とステップを踏み、ボールを下からすくい上げるようにシュートを打ちます。
短所:高さのある選手にブロックされやすい
オーバーハンドレイアップ
シュートを打つまではアンダーハンドと同様で、シュートを通常のセットシュートのように上から打ちます。
短所:シュートの強弱が難しい
レイバックシュート・バックシュート
通常のレイアップとは異なり、進行方向からゴールを通過して裏側から後ろ向きで打つシュートです。
短所:進行方向とは逆にシュートを打つため、シュートコントロールが難しい
パワーレイアップ
通常のレイアップシュートのように1歩2歩と踏み切るのではなく、両足で踏み切ってから打つレイアップです。
短所:減速してしまうため、速攻には向かない
レイアップシュートを成功させるコツ
レイアップシュートは、特にフリーの状態では外してはいけないと言われるシュートです。
こう聞くととてもプレッシャーが掛かりますが、コツを掴んで落ち着いて打てれば、外すことはほとんどありません。
練習を重ねて正しいやり方を身に付ければレイアップはとても簡単です。
直前までドリブルの速度を落とさない
まずドリブル時には速度を落とさないことが重要です。
レイアップは走る力をボールに伝えて打つシュートです。
スピードが出ると難しいからといって途中でスピードを落とすと、ボールが上まで飛ばずにリング前方に当たってしまいます。
リングを見ながらボールを持ち上げる
シュート全般に言えることですが、目標であるリングをしっかりと「見る」ことが大事です。
少しでもリングから目を離してしまうと、シュートの成功率はグンと下がってしまいます。
レイアップに行く際も、ボールを持ち上げるときからリングを確認するようにしましょう。
バックボードに当てる
リングの後ろに付いているバックボードはとても有効です。
スピードが付いているレイアップの勢いを上手く殺してくれます。
また、バックボードに描かれている小さい四角形を、右から行く場合は右側を、左から行く場合は左側を狙うとシュートが入りやすくなります。
ジャンプの最高点でボールを放つ
レイアップシュートを打つ際は、思いっきりジャンプしましょう。
そして、そのジャンプの最高点でボールを離します。
レイアップに行くスピードとジャンプの勢いで十分にリングにボールが届き、ほとんど手の力が必要ないことがわかるはずです。
レイアップシュートで重要なステップとは?
レイアップシュートを決めるためにも足の運び、いわゆるステップも意識しましょう。
間違ったステップを覚えてしまうとシュートは打ちにくく、見た目も不格好になってしまいます。
レイアップのステップの基本は「1歩目は打つ手と同じ側の足を出す」です。
最初は右足から
右手でシュートを打つ場合を想定します。
右手で打つ場合は、1歩目を右足で踏み出せるようにタイミングを調整します。※左手シュートの場合は左足から
二歩目の左足でリングに向けて跳ぶ
1歩目を右足で踏み出したら2歩目は左足になります。
この左足でレイアップを打つためにジャンプします。
ジャンプと同時に、右手と右ひざを上げながらシュート体勢に入ります。
ステップが逆になってしまうと身体をねじる必要があり、打ちにくいことがわかると思います。
※左手シュートの場合2歩目は右足。ジャンプと同時に左手と左ひざを上げる。
ステップは横移動、ジャンプは上方向
1歩2歩と踏み出すステップは平面方向(前)へ進むようにし、ジャンプは真上に飛ぶようにします。
ステップで上方向に飛ぶとスピードが落ち、ジャンプを前方向に飛ぶとボールコントロールが難しくなってしまいます。
おすすめ書籍
バスケットボールシュート大全 プロスキルコーチが教える「シュート」のテクニック・ [ アダム・フィリッピー ] |
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まとめ
基本のアンダーハンドレイアップのやり方・コツは掴めたでしょうか?
アンダーハンドをマスターしたら、オーバーハンドやパワーレイアップなどを状況に応じて使い分けられるようにしましょう。
それだけでドライブからの得点力は飛躍的に上がります。
そしてドライブからの得点力が上がることでミドルやロングレンジのシュートも打ちやすくなり、プレイの幅がさらに広がっていくでしょう。
ぜひ、本日のコラムを参考にしてもらえればと思います。