正しいピボットでディフェンスに脅威を与えよう!ポイントは軸足

スポンサーリンク

オフェンスの基本技術といってもいいピボット。

意外と、ピボットを正しくできるプレイヤーは多くいません。

逆を言えばピボットを正しくできるプレイヤーは、いわゆるバスケットが上手いと言われる選手であることが多いのです。

今回はそのピボットについて詳しく解説していきます。

ピボットとは?

ピボットは、ボールを持っている状態で片足を軸足(ピボットフット)とし、もう一方の足(フリーフット)を使って動く技術のことです。

軸足を変えなければ、フリーフットは何度でも動かすことが可能です。

トラベリングのルールについて改めておさらい

2018年4月から、いわゆる「ゼロステップ」がルール上でも認められるようになりました。

ゼロステップは、ある条件下でのピボットフット(軸足)の認識が変わるルールです。

公益財団法人日本バスケットボール協会が発表した定義では、

「動きながら片足が床についてボールを受け取るときやドリブルをしていたプレイヤーがドリブルを終えるとき、床についている足の「次の足(他方の足)をピヴォット・フット」とする。」となっています。<引用:公益財団法人日本バスケットボール協会 審判部

すなわち、動きながらパスキャッチしたorドリブルが終わった瞬間に床に着いている足は、0歩目になるということです。

大げさに言えば3歩歩けるようになったということになります。

参考動画:

トラベリングとピボットフット

ピボットはトラベリングと隣合わせのプレイです。

先程のゼロステップが認められたとはいえ、トラベリングしやすいプレイに変わりはありません。

ピボットをしている=ボールを持って2歩歩いていることになるので、その後の動きは制限されます。

以下にピボット中にトラベリングになるプレイを挙げてみます。

これらはゼロステップが適用された今でも、トラベリングになってしまいます。

  • ピボット中にピボットフットを変えてしまう
  • ドリブルを付く前にピボットフットが床から離れる(パス・シュートはOK。ただしその後ボールを保持したままどちらかの足が床につくとトラベリング)
  • ピボットフットをすり足で動かす

ポイントは軸足(ピボットフット)を動かさないことです。

動かさないと言っても、かかともしくはつま先だけであれば(足裏全体でなければ)、一時的に床から離しても問題ありません。※かかとやつま先を交互に離して移動するのは反則(トラベリング)

ピポットで使うターンの種類


ピボット中のターンは1対1などオフェンスの土台となる技術
です。

ピボット中のターンを成功させるには、軸足を安定させることが必要です。

ターン中には、身体が上下しないように気をつけましょう。

フロントターン

フロントターンは、フリーフット(自由に動く足)のつま先側に回るターンです。

フリーフットが右足であれば左に、左足がフリーフットならば右側に回ります。

ターン中はボールを首の高さ、またはヒザより下の高さで素早く移動させます。

そして、大まかなターンの大きさ(回転角度)は以下のように分かれます。

・90度(4分の1)
・180度(半回転)
・270度(4分の3回転)

相手を抜く時には90度ターン、ボールを守るときは180度ターンをよく使います。

バックターン

バックターンはフロントターンの逆方向、つまりフリーフット(自由に動く足)のかかと側に回るターンです。

フリーフットが右足であれば右に、左足がフリーフットならば左側に回ります。

こちらもフロントターンと同じく90度、180度、270度ターンに分かれます。

スポンサーリンク

正しいピボットのやり方のコツ・ポイント

試合で使える正しいピボットとは、ドリブルやシュートなど次の動作に素早く移ることができ、スキあらばゴールを狙えるピボットです。

ドライブやシュートに素早く移行できることで、ディフェンスはボールを狙いに行くのが難しくなります。

オフェンスの余裕につなげるためのピボットのコツを紹介します。

腰を落としてヒザを曲げる

第一のポイントは腰とヒザです。

腰をしっかりと落としヒザを曲げて、ディフェンス時の姿勢にしましょう。

この2つができると、ピボットからドリブルやシュートに素早く移行できます。

ボールの位置はディフェンスから一番遠い場所に

ピボット中はボールの位置にも注意しましょう。

ドリブルと違ってボールが静止しているため、相手の目の前で保持するとすぐに奪われたり、ヘルドボールに持ち込まれてしまいます。

ボールの位置は「相手から一番遠い場所」を意識します。

よく使われるのは、頭の横か腰の横です。

頭や身体でボールを隠せると、なお良いです。

軸足に重心を乗せ、フリーフットは動きに備える

軸足に重心を8割ほど置きます。

フリーフットを動かす時は、足は床から5cm以内の高さで動かしましょう。

フリーフットを浮かしすぎると、ディフェンスを抜く時に動き出しが遅くなってしまいます。

これで上達!バスケのピボットの練習方法

ピボットは、かなりハードな技術なため、テクニックと筋力が要されます。

ここでは、その2つをカバーする練習方法を紹介します。

短時間で出来る!ピボットのための筋力トレーニング

筋力トレーニングの”ランジ”を前後で連続して行います。

ランジとは、片方の足を前に出しヒザを90度に曲げるトレーニング法のこと。

この時、逆の足はヒザが床スレスレになるように曲げます。

片足10回連続で行ったら、逆足も同様に行います。

参考動画:

体重移動が鍵!Y字ピボット

ボールを持って軸足が左の場合、フリーフットを右前、続いて真後ろ、最後に左前に連続して動かします。

左右前後の動きのため、体重移動が上手く出来ないとよろけてしまいます。

左軸足が出来たら、右軸足にして左前、真後ろ、右前の順番で同様に行います。

参考動画:

おすすめの商品

まとめ

ピボットは一見地味で、しっかりと練習する機会が少ないテクニックかもしれません。

しかし、1対1が上手な選手は得てしてピボットが正しく出来ています。

このように軽視されがちな部分に、案外バスケット上達への近道は隠れているのかもしれません。

ぜひ、参考にしてみてください。

スポンサーリンク
この記事が気に入ったらいいね!しよう
最新情報をお届けします。
バスケ上達
この記事を書いた人
俵谷 龍佑

前職では、大手広告代理店にて百貨店や出版社のリスティング広告を担当。

前職で培ったSEOやデータ分析の知見を活かし、個人メディアを運営する傍らフリーのコンテンツライターとして活動中。

執筆テーマは、睡眠、お茶、経営、マーケと幅広い。
現在はライターのみならず、音楽イベントコミュニティ「MUSICROWD」の運営、野草茶研究家など、多岐にわたる分野で活動中。

俵谷 龍佑をフォローする
spopedia(スポペディア)